【メアリと魔女の花】ネタバレあり感想|全体的にいまひとつな内容だった…

どもっあいろんです。

7月8日に公開となった「メアリと魔女の花」。

ぼくも先日映画館で見てきました!

率直な感想としては正直かなーり微妙だったなと感じました。

公開前から期待していたのでハードルが高くなっていたことはありますが…

微妙とは言っても、もちろん良いところもあったのでぼくなりに感じたことを詳しくを書いていこうと思います。

ネタバレ全開で話すので注意してください!

 

 

 

 

 

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メアリはめちゃめちゃかわいかった


メアリは可愛さ抜群でした!めちゃめちゃ魅力的です。

メアリぐらいの年齢の子どもにありがちな態度や感情をうまく表現できていたと思います。

特に、魔法の威力を褒められても「いやー今のは40%ぐらいですよ~」みたいに調子にのっちゃうところは子供っぽくてかわいいなぁと思いました。

コンプレックスだった赤毛も校長に褒められた後は嬉しそ~うに触っていたところも観ていて微笑ましかったです。メアリに関してはキャラクターがとても活き活きしているように感じました。

デザインも静止画よりも動いている方が何倍もかわいくみえました。見ていない人はポスターだけで判断してたらもったいないと思います。

終盤ポニーテールになるところは、ぼくを始めとした全国1000万人のポニテ好きの男たちはかなりテンションは上がったことでしょう。

さらに箒に乗るのにミニスカートを穿いてくるサービス精神全開なメアリ!米林監督本当にありがとうございますっ!!

声を担当した「杉咲花」さんも声質がメアリにピッタリでよかったと思います。

(声を当てていることは最近知ったのですが)『思い出のマーニー』の丸メガネの少女「彩香」ちゃんもそこまで登場回数は多くないものの、彼女の声はスゴイ印象に残ってました。

ただ本作は主人公のメアリのセリフが非常に多いので、どうしても彼女の声に意識が傾いてしまいました。

なので小さいことにも違和感を感じてしまう耳になっちゃってましたが、全体的には上手かった!

数ある芸能人声優の中でもかなりうまい方だと思います。

冒頭の掴みは上々

(動画の冒頭15秒ほどのシーン)

今回は「動」を意識した映画なだけあっていきなりアクションシーンでしたね!

メアリの大叔母様が魔法学校”エンドア大学″から脱出するシーン。この敵の目を盗んで逃げようとするのはラピュタを意識したのかな?

追いかけてくるモンスターと箒にまたがって逃げる魔女のシーンは疾走感があってすごいワクワクしました。

米林監督は崖の上のポニョの妹たちが大量の魚群となって迫るシーンの原画を担当するなどダイナミックな描写が得意なんです。開始早々いきなりの空中戦で一気に観客の心を引き付ける描写はさすがだなと思いました。

これから始まるであろうメアリの冒険と魔法の世界についての想像が掻き立てられました。

序盤のおっちょこちょいアピールが長すぎる

しかしここから魔法が登場するまでが長い!長すぎる!!

メアリのおっちょこちょいというか不器用アピールがくどかったです。こんなに尺とる必要あるかなーって思ってました。

後の展開に活きたのも「赤髪でくせっ毛が嫌い」と「不器用で花を折ってしまう」ぐらいだし。

ピーターとの絡みもあんなに必要なかったと思う。あれだけピーターとの時間をとった割には関係性がイマイチ希薄なまま。

牢屋にとじこめられたときにいきなり「早く大人になって母さんを助けたい」っていってたけど全然共感できなかったので、どうせ時間をとるならそこら辺の説明も序盤に入れといてほしかった。

夜間飛行を見つけてからも一回家に帰ったりなかなか魔法が出てこない…もう早くしてくれよって思ってました!

序盤が間延びしたせいで最初で感じたこれから始まる作品へのワクワク感が薄れていくのを感じました。

魔法が登場してもイマイチ盛り上がらない

そしてようやく箒登場。しゃべらずも伝わってくる箒くんのキャラクターや、メアリがしがみつく箒の先端から放たれる七色の線はとてもきれいで流石だと思いました。

しかし話のメインとなると思っていた魔法大学は園内の紹介だけで終わってしまってストーリーにあまり絡まずにガッカリ。

というか園内で動物たちが暴れまわっているのに学生たちは何をやっていたんだろう…あれだけ外が騒がしかったら普通様子を見に出てくるじゃないですか?

やじ馬でいいから様子をうかがう生徒たちの描写も欲しかったです。細かいっちゃ細かいかもしれませんがそれが不自然でなりませんでした。

曖昧な世界観の中でメアリたちが動いているだけの状態がずっと続くのが本作を微妙だと感じてしまう原因なのかも。

なんかストーリーの展開に共感ができないんですよね。ここはこうなりましたよーここはこんな展開にするよーという脚本のご都合主義な展開をただただ見せつけられている感覚に陥りました。

メアリが使った魔法も「姿を消す魔法」と「全ての魔法を打ち消す魔法」だけ。なんでチート級の魔導書があるにもかかわらずもっといろいろな種類の魔法を使わせなかったんだろう。

数個しか使っていないからクライマックスの「魔法なんていらない」が全然心に響かなかったんですよね。

ピーターが捕まった原因がメアリの魔法だったらそういう考えにもなると思うんですけどそういうわけでもない。

メアリのせいで変身の研究が失敗してピーターが暴走してしまったわけでもありません。

なのでメアリが「魔法なんていらない」と思った事に対して全然共感できませんでした。

話の盛り上がりどころがわからない

物語の後半にメアリは自分のせいで捕まったピーターを取り返しに行くときもあっさりつかまっちゃいます。

自分のしてしまったことから逃げずにピーターを助けに行こうと決めたときはおぉ!って思ったんですよ。

でも強い決意で大学に行ったのに、校長にあっさり捕まってしまった所はえぇ…ってなっちゃいました。魔導書持ってるんだから負けるにしても校長と魔法のバトルをしてほしかったです。

後々の展開として洞窟の動物達を開放しないといけないっていうのも分かるんですがなんか盛り上がりそうなところでイマイチ盛り上がらなかったですね~。

ピーターも開放してよっしゃ動物たちと一緒に逃げるで~ってところでも、結局ピーターはまた捕まっちゃいますし…。

なんか盛り上がりどころを引き伸ばされた挙句、クライマックスの盛り上がりにも乗れなかった感がすごかったです。

キャラクターと声優の感想


登場するキャラクターとその声優さんについての感想。

メアリ 【杉咲花】

上でも述べましたが声がピッタリではまり役だったと思います。

声優に慣れていないせいなのか感情が入る場面や、ふとした声の出し方はどうしても違和感を感じましたが、それ以外はメアリというキャラクターが喋っているとしっかり感じられました。

個人的には「○○なのね」みたいな口調が特に印象に残ってます。聞いていて心地よかったです。

ピーター 【神木隆之介】


ジブリだけでなく他の作品にも声優として出演しているだけあって安定感がすごい。

神木くんはプロの声優と比較しても遜色ないぐらい上手かった!

それだけにピーターのキャラクターがもっと魅力的に描かれていたらもっと良い作品になったと思います。

なんかピーターを助けようとするメアリの思い、気持ちについていけなかったんですよね。

そりゃメアリのウソで捕まっちゃったから助けなくちゃいけないんですけど、観ているぼくも一緒になって「うおぉやべぇピーター助けなきゃ」って気持ちになれなかったんです。

恋愛でも何でもいいんでピーターとメアリの関係の重要性を序盤に描いてくれたら、もうちょっとストーリーに入り込めたんじゃないかなぁと思います。

マンブルチューク校長 【天海祐希】

クレジットを見るまで天海さんが声を当てているとは全然気づきませんでした。それぐらい自然な演技でした。

同じく声を担当したコナンの「純黒の悪夢」のキュラソーは少し違和感があったのですが今回の校長は本当にうまかった!

校長がはまり役だったのか、演技が上達したのかはわかりませんが個人的にはキャラクターも含めてメアリの次にお気に入りのキャラクターです。

でも魔法学校の校長なんだからもっといろいろな魔法を出してほしかったっすね…

「空飛ぶ魚」「伸びる手」「石像を生き物に変える」「泡みたいなのを出す」の4つぐらいしか出してない気がするし全体的にショボい。

あっでも最初に出てきたときの水で自分の姿を作る魔法は迫力があって素晴らしかった!(意外と魔法使ってるわ笑)

米林監督はやっぱりこういう表現が得意なんでしょうね!

ドクター・デイ 【小日向文世】

エンドア大学のちっちゃい博士。

小日向さんもアニメ声優初挑戦とは思えないぐらいのうまさでした。

こういう声出しそうだよな~っていう博士の見た目のイメージを裏切らない演技でした。

変身の実験にとりつかれた悪いやつなんですけど完全には憎めない感じがこの博士の魅力だと思います。最後の方はメアリに助言もしてましたしね。

かなり子供向けに作られたかわいいマッドサイエンティストって感じがしました。個人的にはもっと悪役に徹してほしかったですがこれはこれでありかなと思います。

過去の回想時はちゃんと五体満足であった気がするので、前回の変身実験の失敗時に腕を失ったのかな?もうちょい校長と博士が実験にとりつかれてしまった過去をしっかり描いてほしかった。

フラナガン 【佐藤二朗】

箒の番担当(?)のフラガナン。

たぶんお笑い担当だと思いますが全然笑えなかった。

いいキャラしてると思ったのですが、メアリとの掛け合いのなかではそれが全然活かせられていないと思いました。

登場させる場面が違えば印象も変わっていたと思います。演じた佐藤二朗さんはとても上手だっただけにもったいないキャラでした。

校長か博士が「相変わらず」って言ってたので、過去の話が出てくるかなーって思ってましたがなんもありませんでしたね。笑

シャーロット大叔母様 【大竹しのぶ】(若いころ【満島ひかり】)

個人的にはおばあさんにしては少し若めの声だなーと思ったんですが、一緒に見に行った人はそう思わなかったので気のせいだと思います。

夜間飛行を見てメアリを心配していたところで、あぁ最初にでてきた魔女は大叔母様なんだなと気づいたのですが、あまりにも顔がかわりすぎじゃないですかね?笑

原作にはこのような設定はなかったみたいです。どうせ設定を変えたのならもうちょっとストーリーに絡んでほしかったですね。

若いころを演じた満島ひかりさんの声は正直ぜんぜん合っていなかったと思います。抑揚がなさすぎというか淡々とセリフをしゃべっている感じがダメでした。

しかも物語の謎を明かす大事なシーンでもあるのでそれもあって悪い意味で印象に残りました。

ゼベディ 【遠藤憲一】

屋敷の庭師であるこのキャラクターは存在意義を感じませんでした。

直接関係があったのも夜間飛行の説明と庭の花関連だけなので、その役割はほかのキャラでいくらでも代用出来たんじゃないかと思います。

演じたエンケンさんも演技というより声質がキャラクターに合っていなかったと思います。このキャラクターだけ違和感が特にひどかったです。
エンケンさんはおじいさんを演じるにはまだ若すぎると思うしミスキャスト感が否めなかったです。

子どもの時に見れたらもっと面白かった!?

米林監督は本作は子どもを意識していることを明かしています。

「今はジブリが解散しちゃって、子供も100万人くらいしか生まれていない。子供が主人公の映画が作りにくくなっている」と現状を分析しながらも、「子供たちに向けた映画を作れるプロダクションが生まれたことがうれしい」と笑顔を見せた。

(引用:米林宏昌監督:「メアリと魔女の花」公開で決意 「宮崎駿監督を超えなければ…」)

なので大人となってしまったぼくには微妙でも子供たちには面白かったかもしれませんね!

ぼくの周りにはまだ本作を見た子供はいません。なので子供たちが「メアリと魔女の花」という映画をどう感じたのかはとても気になるところです。

小学生に戻ってもっかい見たいな…

ジブリの呪縛はスゴイと改めて感じた

それと気になったのがジブリの呪縛。

 

映画開始時のこのメアリの横顔は間違いなくジブリのトトロをモチーフにしています。脱・ジブリと言いながらもやはりかなり意識してますよね。

他にも過去のジブリ作品のオマージュらしい部分をいくつか見つけることができました。

極めつけはエンドクレジットでの「感謝」。

ここにジブリの3傑「宮崎駿」、「高畑勲」、「鈴木敏夫」の名前を出す必要があったんでしょうか?

もちろん20年間もスタジオジブリに属していた米林監督には彼らに多大な恩があることは想像できますが、本作に関与していない人の名前をわざわざ入れる必要があったのかなぁと疑問に思いました。

そして見終わった後の余韻やカタルシス。面白いと感じた映画はだいたいこれを感じるんですが本作を見終わった後にはこれがなかった。

この世界のメアリやピーターの今後を想像してもワクワクしないんですよね。

主人公の成長が絶対必要だとは言いませんが、やっぱ見る側としては作品が始まる前と後でのキャラクターの変化が見たいわけですよ。

それもメアリからは感じられませんでした。メアリはこのまま帰ってもまた退屈な日々に戻っちゃうんじゃないのかなぁ?

「ラピュタ」や「千と千尋」は物語が終わった後の想像も掻き立てられましたし、カタルシスもあったなーって思い出す。

そうやって宮崎作品と比べて本作をを見てしまっているぼくもジブリの呪縛にかかっているかもしれないですね。

ジブリの呪縛恐るべし!

正直また劇場でみたいとは思わない作品でした。

しかし設定や主人公のメアリはスゴイ魅力的だしBGMもすごい良かったです。

BGMに関してはサントラを買おうか迷ってるぐらいです。

なのでちょっと脚本がかわるだけで化ける映画じゃないのかなぁとも思いました。

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